老後のための資金 日本は世界一の長寿国です。2018年厚生労働省の調査によると、平均寿命は男性が81.32歳、女性が87.25歳です。老後にどれくらいの生活費がかかるかというと、世帯主が65歳以上の世帯で家計調査によると1ヵ月に平均で月々の支出はおよそ27万円です。老後に必要なお金の目安は3,000万円程度と言われています。今回はこのことについてお話したいと思います。 年金だけでは生活は厳しい 年金支給額は、国民年金が平均月額で5万5千円、厚生年金は14万7千円、夫婦二人で約23.4万円となります。夫婦で、ゆとりある生活のために必要とされる金額は35.4万円ですので、年金だけでは毎月12万円が不足することとなります。また、サラリーマンであれば退職金を受取ることができますが、大手企業で2,300万円、中小企業で1,400万円です。65歳~80歳の期間、最低限の生活で約3,960万円、豊かな生活で約6,372万円がかかります。多くの国民にとっては、年金と退職金だけで、貯蓄もある豊かな老後を送ることは難しいようです。 老後の資金 老後を迎えるためには健康に気を付けながら働いて貯めていき、定年までに資金を貯めることです。また、資産運用という方法もありますが、これにはリスクが伴います。しかし、預金金利を超えてお金を増やしたい気持ちがあるならば、リスク資産への投資が必要です。 一般的には、株式のように価格変動の幅が大きい金融商品は元本を大きく割ることもありますが、その一方では大きな収益が期待できる可能性もあります。投資を始めるためには、このリスクとリターンの関係を理解することがとても重要です。これは「大きなリターンを期待すればその分リスクも大きく、リスクを小さくしたければリターンもその分小さい」という法則といえます。目標とする収益率に合った複数の資産を、適切に分散したポートフォリオを構築しましょう